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岐阜県高山市で毎年10月9日・10日に行なわれる八幡祭は、旧高山城下町の北半分の氏神様である「櫻山八幡宮」の例大祭。"動く陽明門"とも称される豪華絢爛な11台の屋台は、国の重要有形民俗文化財に指定されています。また、日本三大美祭のひとつとして知られる高山祭は世界でも讃えられており、山・鉾・屋台行事のひとつとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。過去3年はコロナ禍で中止や屋台行事を縮小していたため、今年は4年ぶりの通常開催。
この機会に、飛騨の匠の技を伝える豪華な祭りを間近で堪能してみませんか。
秋と春に開催される高山祭。秋の高山祭「八幡祭」は櫻山八幡宮の例大祭で毎年10月9日・10日に開催され、春の高山祭「山王祭」は日枝神社の例大祭で毎年4月14日・15日に開催されます。高山祭とはこのふたつをさす総称で、地域の人々によって大切に守られ、受け継がれてきました。
■屋台曳き揃え~豪華絢爛な屋台が曳き揃う、圧巻の景色~
秋の空の下、国の重要有形民俗文化財である八幡祭の屋台11台が曳き揃えられます。9日・10日とも、からくり奉納を披露する布袋台は八幡宮境内に、他の10台の屋台は表参道に登場。屋台彫刻や見送幕、構造の細部まで鑑賞できる貴重な機会です。
■からくり奉納~精巧な動きが魅力的なからくり人形~
櫻山八幡宮境内では9日・10日とも1日2回、布袋台によるからくり奉納が披露されます。2体の唐子が棒を渡って布袋様に飛び移り、布袋様が軍配を一振りする巧妙なからくりが見どころ。綱さばきによる動きとは思えない、人形たちの演技に魅了されます。
■御神幸~タイムスリップしたかのような、昔の装束をまとった総勢数百人の祭行列~
闘鶏楽、裃姿の警固など伝統の衣装に身をつつんだ総勢数百名の大行列が、お囃子や雅楽などを奏でながら町を巡ります。9日の午後に櫻山八幡宮を出発し町を練り歩き、10日は午前に櫻山八幡宮を出発し、お旅所を経由して櫻山八幡宮へ帰っていきます。
■屋台曳き廻し~屋台が転回する大迫力の曳き回し~
9日午後に行われる屋台曳き廻しは、秋の高山祭だけの貴重な行事。4台の屋台が町を巡る姿が眺められます。4台のうち神楽台・鳳凰台は毎年登場。残る2台は布袋台を除く屋台が交代で参加。今回は神馬台と豊明台が登場します。
■宵祭(よいまつり)~提灯を灯した屋台が幻想的な雰囲気~
高山祭のもう一つの魅力を教えてくれるのが、9日の夕方から始まる宵祭。それぞれ約100個もの提灯を灯した屋台が町を巡り、伝統の曳き別れ歌「高い山」を歌いながら、各屋台蔵へと帰っていきます。ゆらゆら揺れる灯りが闇夜に映え、秋の情感をかきたててくれます。
高山が誇る高山祭で、美しい日本の伝統文化と人々の熱気を体感ください。
【スケジュール】(天候により変更になることがあります)
●屋台曳き揃え(雨天時はそれぞれの屋台蔵や屋台会館でお披露目)
9日(月・祝)9:00〜17:00頃
10日(火)9:00~16:00頃
●からくり奉納(雨天時は中止)
9日(月・祝)12:00〜12:20頃 14:00〜14:20頃
10日(火)11:00〜11:20頃 13:00〜13:20頃
●御神幸
9日(月・祝)13:20~15:30頃
10日(火)8:30〜12:00頃、13:30〜16:00頃
●屋台曳き廻し(雨天時は中止)
9日(月・祝)13:30〜16:00頃
●宵祭(雨天時は中止)
9日(月・祝)18:15~20:30頃